【テロワール】
コルシカ島の北の玄関口、港町カルヴィから8km、標高1937mのモンテ・グロッス山麓に広がるブドウ畑は海と山のコントラストのあるテロワールの恩恵を受けています。
地中海性気候の豊かな陽光と、降雨量の覆い山間部特有の湿度がブドウの発育に最適な条件を形づくり、海からブドウ畑に吹き込む風がブドウの樹の健康を守り、過剰な暑さが抑えられ、ワインに鮮烈なフレッシュさがもたらされるのです。
畑の土壌は花崗岩を主とする様々な沖積層から形成され、コルシカ伝統の固有品種を主軸に様々なブドウ品種が植えられています。
【有機栽培と環境保護の取り組み】
2022年ヴィンテージより有機農法の認証を受けています。
アルジプラトゥでは二酸化炭素排出削減のため、生産工程の見直し&改善に取り組んでいます
アグロフォレストリー(森林農法)の採用、排水再利用システムや太陽光発電システムの導入、廃棄物の細やかな分別&再利用、機械による作業の一部を動物の力に置き換えるなど、様々な工夫や活動を行っています。
ボトルの軽量化にも取り組み、重量690gのボトルから540gに、2023年には420gのボトルに変更しました。
キャップシールの装着も徐々に取りやめています。
【ブドウ品種】
アルジプラトゥではコルシカ島独自のテロワールで育まれた、伝統品種を中心に栽培しています
≪白ブドウ≫
ヴェルメンティーノ (マルヴォワジー・ド・コルス)
-LeVermentinu (Malvoisie de Corse)
コルシカ島ではヴェルメンティヌ、またはマルヴォワジーと呼ばれています。地中海沿岸では最高級の辛口白ワインとなります。
花やリンゴ、アーモンドのアロマと、高いアルコール度数、豊かなボリューム感が特徴です。
ビアンク・ジェンティーレ -Le Biancu Gentille
コルシカ島の伝統的固有品種。熟した白い果実、新鮮なアプリコット、砂糖漬けのオレンジ、ハチミツ、バターの香りを漂わせる、非常に上質なワインを生み出します。
≪黒ブドウ≫
シャカレッロ -Le Sciaccarellu
コルシカ島の花崗岩土壌によく適応した固有品種。名前は“クリスピー”を意味する「シャッカSciaccà 」に由来。レッドフルーツ、スパイス、コーヒー、灌木の花の甘いアロマ、ピリッとしたペッパーの風味が特徴の、控えめな色合いのしなやかな赤ワインとなります。
シラー -La Syrah
コルシカ島のテロワールに完全に馴染んでいる品種。スミレの花やカシス、ペッパーなどの複雑なアロマ、スパイシーな風味にあふれ、ソフトで親しみやすいタンニンをワインにもたらします。
ニエルッチョ -Le Niellucciu
イタリアのサンジョヴェーゼと遺伝子レベルで同一とされる品種。
ワインに濃厚さ、豊かな風味、繊細なニュアンスをもたらします。
ワインは深紅の色合いで、赤い果実やスミレの花、ウッディなアロマが特徴的で、熟成が進むにつれて灌木の花の甘い香りやスパイスの香りへと変化していきます。
グルナッシュ -Le Grenache
コルシカ島では 「エレガンテ」とも呼ばれています。チェリー、ラズベリー、ブラックベリー、プラムなど、赤や黒の果実のアロマが豊潤な赤ワインを生み出します。テロワールや醸造方法によっては、カンゾウや甘いスパイス、地中海の灌木のニュアンスも感じられます。
ミニュステリュ -Le Minustellu
スペインではグラシアーノと呼ばれる品種。ブラックチェリーの色合い、チェリー、ブラックベリー、メントール、カカオやアーモンドのアロマ、シルキーなタンニンが特徴のワインを生み出します。豊かなアロマとピュアな味わいを活かして、ブレンド用に良く用いられます。
アレアティコ -L’Aleaticu
マスカット、バラ、ライチなどを思わせる独特の豊かなアロマを持つ濃厚な赤ワインを生み出します。
詳細はこちら↓ (ブドウの画像もあります)
https://www.ywc.co.jp/db/item/news/news16387531440.pdf