創業1827年の老舗生産者【シャトー・プルカリ】
モルドバ共和国、ルーマニアを拠点に、約1,300haのブドウ畑と4つのワイナリーを統括。
1827年、ロシア皇帝ニコライ1世は、ベッサラビア地方で最初の御用達ワイナリーの地位をプルカリに与える特別法令を出しました。この法令にはプルカリ創設者の一人であるドイツ出身のハルミゾンの名が記されています。その後、プルカリの所有者にはモルドバのボヤール(貴族)であるダンチラ、クロットだけでなく、ドイツ人、ロシア人、フランス人などの外国人も名を連ねました。
20年後、ベッサラビアの農業フェアで、プルカリは初の金メダルを獲得しました。
そして1878年、プルカリのあるワインがパリ万博でのブラインド・テイスティングで大評判になります。フランスの専門家たちは濃いルビー色の辛口赤ワインに感銘を受け、新しいボルドーワインであると信じ込んでしまったのです。それがドニエストル川のほとりの小さな村で造られたワインと知ったとき、彼らはどれほど驚いたことでしょう!
そして“ネグル・デ・プルカリ”Negru de Purcariは、国際展示会で初の金メダルを勝ち取ったのです! プルカリのワインはボルドーやブルゴーニュのワインと同等の人気を得て、ニコライ2世、ジョージ5世、ヴィクトリア女王にも献上されました。
またデンマーク、オランダ、スウェーデン、ドイツ、フランス各国で販売され、国際的な賞賛を浴び続けました。 その後現在に至るまで、デキャンタ、IWCS、チャレンジ・インターナショナル・デュ・ヴァン、ボルドーやブリュッセル・コンクールなど権威ある国際コンクールで100個以上のメダルを獲得しています。