【ロケーション】
ガヴィの周辺には城や城壁がある中世の村々、ブドウ畑や雑木林が点在しています。イル・ロッキンは、ガヴィの歴史地区の近く、レンメ川沿いの渓谷に位置しています。ガヴィの地はピエモンテ州とリグーリア州を地理的・歴史的に結び付けてきました。
海と内陸の間に位置するこの地域は、伝統と歴史的・文化的魅力にあふれています。またジェノバ、トリノ、ミラノなどの主要都市から高速道路を使って簡単にアクセスできます。

【歴史】
敷地にはイタリア美術監督局によって歴史的価値の高さを認められている、紀元前1100年に建てられたロマネスク様式の建築物が残されています。
ヘーゼルナッツの林と小さなブドウ畑に囲まれた古い農園は長らく放置され、人は住んでいませんでした。1985年にブルーノ・ゼルボとその家族が近くに移住し、邸宅と仕事場を兼ね備えた建物を建設しました。ゼルボ・ファミリーはこの土地の歴史と伝統を伝えるために古い建物をそのまま残すことに決め、新しい農園をその建築物の名前、“イル・ロッキン”と名付けたのです。

ファミリーは当初、牧畜業も営んでおり牛乳の生産と並行してブドウ栽培を行っていましたが、植え付け面積が広がるごとにブドウ栽培の重要性が増していき、1992年に最初のボトリングラインが完成しました。

【ワイン】
この地域で最も重要な品種はコルテーゼで、コルテーゼ・ディ・ガヴィもしくはガヴィと呼ばれる白ワインを生み出します。最高格付けのDOCGに指定されており、石灰岩、石灰粘土、薄い砂の層が混在する土壌のおかげで、コルテーゼのブドウは最高の特質を発揮しています。イル・ロッキンではコルテーゼに加え、アルト・モンフェラートにある畑からバルベーラ及びドルチェットの赤ワインも盛んに生産しています。