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カバス・ヒル

1887年設立。英国系ファミリーによって育まれた歴史あるカバ・メーカー
カバス・ヒルは家族と共にペネデスに移住しワイン事業を始めた英国人ジョセフ・ヒルによって創設され、その歴史は260 年以に及びます。 カタルーニャの誇りである建築家ガウディと華やかなモダニズム文化に敬意を表し、人生を彩る楽しみを大切にするワイン造りを行っています。 石灰岩を掘りぬいて造られ、床にガウディの装飾タイル(パノ)のレプリカが敷きつめられたユニークなセラーは、必見です!

1761年に、カバス・ヒルの始祖である英国人ジョセフ・ヒルがペネデスでブドウ栽培を始めたことが記録に残されています。
セラーにはカタルーニャが誇る建築家ガウディのモダニズム・デザインが採りいれられ、そこで熟成の時を過ごすカバは個性豊かで味わい深く、人生に彩りを与えてくれます。
カバス・ヒルは『楽観主義と厳格さ』を信念に、サステイナブルなワイン造りに取り組んでいます。

【人生を彩るもの】
カバス・ヒルは郷土バルセロナと、ガウディ(カタルーニャが誇る建築家)のモダニズムに敬意を表し、人生を楽しみ、分かち合い、祝福するあらゆるものを大切にしています。

【自然からのインスピレーション】
“自然”は森羅万象の中で最も古典的かつ現代的な表現であり、人類の過去の遺産、現在、そして未来が含まれています。自然がもたらす曲線、手触り、色。カバス・ヒルはそれらを駆使して、自分たちが何者であるか、そして何を目指しているのかを表現したいと考えています。
カバス・ヒルは郷土のテロワールのユニークな個性を伝える高品質なワイン及びカバを造っています。量ではなく質を重視し、生産量を抑え、生産プロセス全体を通じて最高の品質基準を遵守し、何世紀にも渡る歴史と伝統に最大の敬意を払っています。


≪キュヴェ1887≫
ワイナリー創設の1887年頃から始まったベル・エポックを偲ぶシリーズ

≪パノ・ガウティ≫
華やかなりしモデルニスモ時代への憧憬を込めたプレミアム・シリーズ。
19世紀末~20世紀初頭にバルセロナを中心に花開いたモデルニスモ(モダニズム)時代と、それをけん引した天才建築家アントニオ・ガウディへのオマージュとして開発されたシリーズ。ラベルにはセラーの床と同様、ガウディ風の海生生物のパノ(装飾タイル)がデザインされています。1925年建設の100年近い歴史を紡ぐ地下セラーで、カバは数ヶ月~数年の熟成の時を過ごします。パノ・ガウディのカバはドザージュの際、フランス・アリエ産の高級オーク樽で3~4ヶ月熟成させたリキュールが“門出のリキュール”として使用されており(*ブリュット・ナチュレを除く)個性豊かな味わいが楽しめます。


【カバス・ヒル沿革】
1887年に英国系のヒル・ファミリーによって設立。D.O.カバの中でも最も歴史あるセラーのひとつ。

ワイナリーの起源・・1761年
ファミリーの言い伝えによるとカバス・ヒルの始祖は、18世紀末に家族を伴ってイギリスからペネデスに移住しワインビジネスを始めた英国人ジョセフ・ヒルです。 ヒル・ファミリーの最初の記録は1761 年、ラ・カソタ・デ・サン・ミゲル・デ・オレールドラの公文書に記載されており、ファミリーとペネデスのブドウ畑との繋がりは260 年以上に及ぶことがわかります。

セラー建設・・1887年
ジョセフ・ヒルの子孫は数世代に渡り地を耕し続け、1887年ペレ・ヒル・フォントが事業を継承しました。先祖代々の邸宅は現在のカバス・ヒルの事務所があるワイナリーへと姿を変え、セラーは一枚の扉で邸宅と隔てられ、扉の上にはセラー設立の日付が刻まれています。

フィロキセラ
19世紀後半、フィロキセラがフランスのブドウ畑を壊滅させた後もペネデスはワイン生産の最盛期を迎えていました。しかし残念なことにこの疫病神はカタルーニャにも上陸し、ペネデス全体に影響を及ぼす深刻な社会的・経済的危機を引き起こしました。

ベル・エポックの楽観主義
19世紀末になるとフィロキセラも克服され、産業革命が進み、知識が広まり、ヨーロッパにベル・エポック”美しい時代”が到来。カタルーニャ地方でもモダニズム文化が花開きました。
当時の社会に満ちていた楽観的で革新的な精神はカバス・ヒルのセラーにも影響を与え、セラーを受け継いだジョセップ・ヒル・ロスは、自社ブランドのワインの生産販売を決意したのです。

ファサードの改修・・1918年
1918年、ペネデスのモダニズムを代表する建築家アントニ・ポンスの指揮の下、邸宅のファサード(正面)のモダニズム様式への改修工事が行われました。

セラーの建設・・1924年
ファサード改修の数年後の 1924 年、歴史的なセラーの建設が始まりました。セラーは「タパソット」と呼ばれる軟岩を掘削して造られた 5 つのギャラリーで構成されています。タパソットは可鍛性で耐性がある一種の石灰岩で、壁や丸天井を自在に形作ることができ、カバス・ヒルのセラーはペネデスで最もユニークなセラーのひとつとなりました。

初めてのスパークリングワイン・・1926年
1926 年に最初のカバが復活しました。シャンパーニュ方式で造られ、原料には地元品種であるマカベオ、チャレロ、パレリャーダが使用されました。
カバス・ヒルのセラーから初めてのカバが市場にリリースされたのです。それは全てが可能になったかのように思われた素晴らしい瞬間でした。以来、カバス・ヒルではワインが進化を遂げる度に同じような開放的、楽観的なお祭り気分が弾け、それがグラスからも伝わってきます。

セラー改修 ガウディへのオマージュ・・2018年
2018年、ファサードがモダニズム様式に改修されてから 100 周年を迎えるにあたって、オリジナルのセラーも修復されました。セラーの壁と屋根はそのまま残されましたが、床はアントニ・ガウディの最も人気のある建築作品の 1 つ「パノ」のレプリカで埋め尽くされました。
”パノ・ガウディ”とは、有名なバルセロナのカサ・ミラ(又はラ・ペドレラ)のためにガウディによってデザインされたタイルで、板または標識を意味するフランス語のパノーpanneauに由来しています。
カタルーニャのモダニズム建築家たちは、野菜や動物をモチーフにしたパノをデザインしバルセロナのグラシア通りをはじめ多くの通りに敷きつめ、都市空間に芸術的な景観を与え住民たちの足元を彩ったのです。

パノのデザイン: 自然からのインスピレーション
パノ・ガウディ・スタイルのデザインが継承されたカバス・ヒルのセラーの床には、少なくとも 7 枚の六角形タイルが組み合わされ海のモチーフを形成しています。モダニスト建築家がオリジナルのタイルにアンモナイトやヒトデ、海藻などの彫刻を施しました。
パノはこのシンボリックなセラーの名前”サラ・パノ=パノの間”となり、同時にカバス・ヒルのカバのブランド名にもなりました。
「パノ・ガウディ」ブランドには、建築の天才を生み出した歴史の中の重要な時代、モダニズムへの敬意が込められているのです。

新しい時代、新しい挑戦
70年代にヒル・ファミリー最後の子孫となったジョセップ・ヒル・ソレルに事業を継続する子孫がいないため、セラーは売却され所有権が変わりました。 現在、カバス・ヒルはフェレール・ワインズ・グループの代表を務めています。 新しい時代、それは新たな挑戦を意味します…
カバス・ヒルでは楽観主義と厳格さの両面をもって日々の仕事に臨み、ワインやカバにその精神を反映させることで、未来を切り開いています。

【成長のための合併】
2021 年よりカバス・ヒルはフェレール・ワイン・グループ(Ferrer Wines)を率いています。
合併プロジェクトにおいては、1861 年から受け継がれているワインビジネスの伝統を継承すフェレール・ファミリーのメンバーが発起人となりました。
グループは、リオハ、リベラ・デル・ドゥエロ、リアス・バイシャス、プリオラート、シャンパーニュ、アルゼンチン、カリフォルニア、ブルデオス、そしてもちろんペネデスなど世界最高のワイン生産地から、素晴らしい品ぞろえのワイン・カタログを提供しており、カバス・ヒルは、当グループの旗艦および本部であることを誇りにしています。
成長、発展には合併は必要不可欠な手段であると信じているからです。

【国際的な事業】
カバス・ヒルは常にはっきりとした国際的使命を抱いてきました。 瓶内2次発酵というフランス生まれの醸造方法を20 世紀初頭に輸入していたという事実は、世界的ビジョンの萌芽を物語っています。
創業当初からカタルーニャ地方及びスペインの他の地域で大きなマーケット・シェアを維持しつつ、世界各国にワインを輸出してきたのです。

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