【テッレ・チェヴィコ】
イタリアと世界に張り巡らされた協同組合のモダン・ネットワーク
23の生産施設で年間1億1,600万kgのブドウを醸造
・組合のメンバー 5000人
・ワイナリーの従業員 264名
・総売上高 1億5,900万ユーロ
・アイテム数 983
5つのボトリング工場
・年間ボトリング量(750ml換算) 127,114,331本
輸出先 67ヶ国
・9つの海外向けの高級ブランド
(1) 環境のサステイナビリティ:
≪オーガニック・ワイン⇒ SDGs13&15に該当≫
2019-2020年度、B.ioブランドは約4,250hlを生産、売上高は約170万ユーロ(コロナ禍による輸出困難の中で、傑出した数字!)
2020年前半、B.ioのボトル・パッケージを見直し、既にオーガニックの“コットン・ペーパー”のラベルが付いている現在の容器よりも更に環境への影響が少ない容器を検討。 最終的にはラベルではなく、ボトルのガラス面へのスクリーン印刷を採用。
≪認証とグリーン・プロジェクト ⇒ SDGs4&6&9に該当≫
環境認証;
全生産ユニットと加盟ワイナリーは、地域および国の規制に準拠した排水システムによる水のリサイクルについて環境認証を取得。
産業排水の分類、処分や総排水量の削減の取り組み。
C4G=サイクル4グリーン;
ヨーロッパ全域で廃止削減に取り組むリサイクルサービス、“C4Gリサイクル”のパートナーとして、2019年度、共同組合全体で36トンのシリコン紙をリサイクル。結果、73トンのCO2排出を削減。
≪生産ユニットと環境への配慮 ⇒ SDGs6&7&12&13に該当≫
電気;
2019年、チェヴィコはISO 50001認証取得プログラム(エネルギー管理システム–使用の条件とガイドライン)を完了。
2011年より、Lugoにある倉庫の屋上でピーク電力177kWの太陽光発電パネルを稼働、100%自社発電を実現。
廃棄物管理;
廃棄物は可能な限り分別、リサイクル。包装資材廃棄物は一ヶ所に集められ種類別にリサイクル、環境への影響はほぼゼロに。
*Lenzing Papier社(世界的な再生繊維メーカー、レンチング社)は2019年、チェヴィコの36トンのシリコン・コーティングされた剥離紙のリサイクルを、C4Gリサイクルに認定。
*Tetra Pak®社(世界的な食品用紙容器メーカー、テトラパック社)との強固な関係によるリサイクルの取り組み。
水;
浄水場に送られる廃水を体系的にチェック。(Lugo と Forlìの設備で浄化される水量は146,431 ㎥。うち55,000㎥はマストの精留濃縮で使用。)残留物の削減目標を約20%に設定。
排水の極めて正確な化学的及び物理的分析により、公共水道システムにリサイクルされる前に、排水の種類ごとに処理を施行。
≪包装のサステイナビリティ≫
オーガニック市場=エリート層の顧客という図式を崩し、誰にでも手が届く廉価なオーガニック商品を開発。
*このポリシーから誕生したのが、紙パック入りのオーガニックワイン、『Sancrispino Bio』です。
包装の面からも持続可能性を追求。材料のリサイクルに熱心な大手包装会社テトラパック®社製の紙パックを使用。テトラバック社はRE100(Renewable Electricity)※事業活動によって生じる環境負荷を低減させるため設立された環境イニシアチブ。事業運営に必要なエネルギーを100%、再生可能エネルギーで賄うことを目標とする。)に加入しており、100%再生可能な電力エネルギーの使用を確約。
(2) 生産の経済的サステイナビリティ ⇒ SDGs8に該当
2019~20年の会計報告書;イタリアを代表するワイン生産会社の証。
利益;578,817ユーロ。提携グループ全体(Terre チェヴィコ、Le Romagnole、Cantina dei Colli Romagnoli)Consorzio Le Romagnole due、Due Tigli、Rocche Malatestiane、Sprint Distillery、Winex、Tenuta Masselina、Montresor and Medici Ermete&figli)の総売上高1億5900万ユーロのうち、輸出売上高は5200万ユーロに成長。
*1億5900万ユーロ → グループ総合売上高
*7200万ユーロ → グループ総合純資産
*5200万ユーロ → 総合輸出売上高
*670万ユーロ → メンバーへの付加価値額
(3) 社会的および文化的サステイナビリティ
・「TeatroNoLimits」国家社会的責任プロジェクトに参加。(Due Tigli、Terre Cevico)
サンクリスピーノの販売利益からの寄付。劇場にて1000人の視覚障害者に音声ガイドを貸出し。
・イモラ市およびスカラベッリ農化学技術研究所を通して、ヨーロッパの姉妹提携プロジェクトに参加。
ゲストのサポートとおもてなしを担当。
・エミリア・ロマーニャ州サルシナの考古学博物館とForlìにある学校とディエゴ・ファブッリ・センター(芸術や文化、教育に関連するイベント企画を行う文化協会)主催のプラウトゥス・フェスティバルのプロモーション活動にガラッシ・ヴィニ・プロジェクトを通して参加。
・地元地域の学校への衛生用品や消毒剤の寄付。
地域の文化的イニシアチブを継続的に支援。
学問、社会、スポーツ関連の活動に加え、新型コロナウィルスや災害の対策支援にグループを挙げて取り組み中!
災害支援活動の主な内容は次の通り。
・ラヴェンナ県Lugoの病院へ20,000ユーロを寄付。新型コロナによる緊急事態に対応するインフラストラクチャー(施設や制度)の建設と組織化が目的。
・北京のクライアントQuinDaoに15,000枚のフェイスマスクを送付(2020年1月の新型コロナ感染急増時)
・Romagna Local Health Authority(ロマーニャの保健所)に1000個の診断キットを寄付(2020年3月)。
・マルケ州フィアストラ市のコンテナビル購入を援助。2016年のイタリア中部地震で大きな打撃を受けたコミュニティの集会所及びレクリエーション施設として活用。