【創業者ニコラ・グスカン】
“ワインとテロワールへの情熱”から生まれた独自のスタイルで表現力豊かなシャンパーニュを生み出す、才能あふれる地元出身の男性。
1991年にディジョンの農業高校を卒業、翌年ランスでMBAを取得。農協の購買や銀行でブドウ栽培の資金調達にも取り組み、シャンパーニュ・ビジネス全体に魅了されます。
1994年、マルヌ川のほとりにある観光の村ディジー(Dizy)にレ・ロッシュ・ブランシュを設立。村の中心部にあった古いセラーや建物を購入し、独自のシャンパーニュの生産、瓶詰め、販売を始めました。
販売量が順調に伸びるにつれ大規模な施設が必要となり、2005年、最初のワイナリーから数本通りを隔てた場所に新しい施設を建設。販売量が伸び続けたため、2012年にはコート・デ・ブランの入り口にあるオイリ(Oiry)村に更に大きな生産施設を建設。2016年、全ての発酵セラーを新施設に移転。
現在は”ニコラ・グスカン”の名を冠したブランドを中心に、数種類のキュヴェをリリースしています。
【レ・ロッシュ・ブランシュ】
新しい会社ながら”高い水準のシャンパーニュを製造するメーカー”として確固たる地位を築くため、品質改良に力を入れてきた経営陣。国際食品規格(IFS)を取得、生産プロセスをより適切にコントロールしリスク軽減に努めています。
また ERPソフトウェア(経営の基本となる資源要素(ヒト・モノ・カネ・情報)を適切に分配し有効活用するシステム)を活用し、トレーサビリティ、文書化、生産設備の管理を行い、常に卓越性を追求しています。
【ブドウ畑】
シャンパーニュ地方全体の5種類のテロワールに分布する10haのブドウ畑を所有。多様性と安定した品質が保証されています。
【醸造】
ブドウは手摘みで収穫。丁寧に圧搾したジュースをセラーに運びこみ、88機の温度調節されたステンレス・タンクで発酵。その後、細心の注意を払って行われる乳酸発酵により、柔らかいアロマと繊細な乳酸の香りを身に帯びたワインが得られます。
伝統的製法によるシャンパーニュは、40台のジャイロパレット(ルミアージュ(動瓶)を自動で行う機械)を備えた近代的なワイナリーで瓶内2次発酵を終え、ディジー村にある白亜質土壌をくりぬいた地下セラーで2年間寝かされてから、出荷されます。
高い品質を維持するため、26名からなるチームが常に工程のチェックを行っています。
エノロジスト兼セラー・マネージャーであるマージョリー・ナヴァルは、全てのキュヴェに注意深く目を配り、ニコラ・グスカン・シャンパーニュのトレードマークである”フィネスと極上の優雅さ”を湛えた、調和のとれたブレンドを造り出しています。
生産部門のマネージャーであるウィルフレッド・マッコウは会社設立当初からの伝統を守りながら、重要工程であるルミアージュ(動瓶)、デゴルジュマン(澱引き)、ボトリングを担当。熟成保管とボトリング作業との完璧なバランスも実現。チーム全体が一丸となり、伝統を継承しつつ年々品質向上するよう努めています。
【製品】
製品の85%はフランスおよびヨーロッパ(主に英国、北欧)のスーパーやハイパーマーケットを通じて販売され、15%は伝統的な卸売業者、ワイン専門店、個人客へ販売されています。 収益の1/3以上は輸出によるものであり、圧倒的なコストパフォーマンスにより、輸出売上高は年々増加しています。